百年間伝え続けた出汁が美味しいにゅうめんは、身体の芯から温まるふくよかな優しい味。名水の地元で作った豆腐が味わえる餡かけ豆腐、しいたけ、鶏肉、グリーンピースを入れた具だくさんの玉子焼き。浅漬けの葉でくるんだ「めはり寿司」は吉野の郷土料理。相性のいいあさりの佃煮と、かつおくるみを添えました。
落ち着いた店構えの「きらく九兵衛」は、大正6年創業の老舗。
朗らかな娘さんがてきぱき働く店内では、美しい清流や緑の山々を眺めながら、ゆったりとお食事を楽しむことができます。
柿の葉寿司やめはり寿司、しっかり身の締まった鮎やアマゴなど。地元ならではの味覚を味わえるメニューは、どれもボリューム満点。
おすすめの「きらく満天御膳」は、大きなお豆腐がひときわ目を引きく一品。あちこちで水の流れる音が響く天川村では、美しい湧き水で作った「名水とうふ」が名物として知られています。地元産のものを日替わりで使用しているというお豆腐は、口に入れると大豆の優しい甘みとまろやかな味わいが広がります。
山椒味噌やレモン塩麹、抹茶塩にネギダレなど。お醤油はもちろん、季節によって変わる薬味はどれも相性抜群でどんどん箸が進みます。
ふっくらと美しく巻かれた卵焼きは、しいたけや鶏肉、グリンピースなど具だくさんで彩りも鮮やか。ちょっと甘めの優しい味付けは、後を引く美味しさです。高菜の浅漬けの葉っぱで包んだ大きなおにぎりは、吉野地方の郷土料理「めはり寿司」。あまりの大きさや美味しさに「目をみはるほどだ」と言われたのが、その名の由来と伝えられています。
醤油をしっかり効かせたあさりの佃煮と、香ばしいかつおくるみと一緒にどうぞ。
美味しさの秘密は、創業当時から受け継がれてきた秘伝の出汁。100年間守り続けてきたお出汁は、鰹が効いた上品でふくよかな味わいです。