洞川温泉センター駐車場横にある雑木の山斜面は、「めんめらの森」と呼ばれ、散策できる遊歩道が設けられています。
ここは、かつて立派な杉林だったそうです。10数年前の大型台風により被害を受け、杉林が伐採されてしまったため、その跡に山桜やモミジ、カエデ、トチノキ、ケヤキ、クリなどが植樹され、整備が行われています。
現在、木々は少しずつ成長しており、春には山桜が山に彩を添えています。
また、秋には、ススキの穂が斜面を飾り柔らかく輝く様子が楽しめます。明るく開けた山肌に、モミジやカエデの紅葉も見られます。木々はまだ大きくはありませんが、これからどんな森に成長して行くのかが楽しみです。
めんめらの森へは、洞川温泉センター横より、散策路を登ります。森の見晴らしよ良い場所に「森の大師堂」と「展望デッキ」があります。普通コース(チップ舗装)を歩くと約25分で到着。健脚コース(階段)で上ると10分だそうですが、今回は、足元の良い普通コースで上りました。
洞川の山からの眺めといえば、面不動鍾乳洞からの眺めが良く知られていますが、めんめらの森展望デッキからは、それとは違った洞川の集落やそれを囲む山々を眺めることができます。天川の「もみじ祭り」の頃には、山肌に紅葉も見ることが出来そうです。
足元には、最近あまり目にすることがなくなったカワラナデシコの姿がありました。
ちなみに「めんめら」とは、洞川の言葉で「私たち」という意味だそうです。(2019.10.28)